シミュレーションの作り方 10



その10 走行線による立体的な表現法。



_ 走行線による立体的表現は「水面波」や「電位地形」の時などに使用しましたが、 難しいと言うより時間がかかり面倒なことが難点です。特に、数多くの走行線1つ1つをグラフの系列に設定する作業は時間がかかり 根気との戦いです。
 今回ここに紹介したのは、200本の走行線を作るにあたり手動ではなくマクロで試したらうまくいったからです。 200本を手動でやったら2日はかかると思いますが、今回は20分弱でできました。(右下図が設定の説明用Excel(gurafusettei.xlsです。 画面をクリックしてみてください。)

 「DATA」シートのDATAは「電場とコンテ゛ンサー」の (3)等電位線 のDATAの値をコピーしたものです。このDATAの作成については今回は省略しますが、 -100~100までの1きざみの各y値にの上に、-100~100までの1刻みのχ値ごとの電位の値を足した値でできています。全部で201×201個のDATAです。 この1行が1本の走行線(Line)となっています。

 このWorkBookでは、 ①「DATA」と「グラフ」シートを使った基本形(正面から見た立体風表現)と、 ②「DATA2」ではその応用形 (角度を変えて見ているような表現法)を紹介してありますが、その違いは同じχ値を使うかLineごとにすこしづつずらしたχ値を使うかだけです。

 ①ではどのLineにも「DATA」シートの「D3:GV3」の同じ値をχ値に設定していますが、②では「DATA2」シートの304~504までの各行の値をLineごとの χ値に設定しています。VBを比較してみてください。(2003では「ツール」→「マクロ」→「Visual Basic Editor」) 

今回の説明は自分ながらに下手で分かりにくいと思います。

要するに、多くのLineで立体感を出すのだけれど、グラフへの数多くのDATA設定が面倒くさいので自動でやったら簡単ということで、そのVBを紹介しました。
ついでに、角度を変えて観ているようにするとはどういうことかを紹介しました。